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労働基準法等の違反が指摘された企業はパレードやその他イベントへの出展や協賛が問題視され、そのことについて議論されるのに、なぜ労働契約法等の違法性や脱法性が指摘されている大学は法人としてのパレードへの共催が全く問題視されず、その大学の教員がその大学の肩書でパレードやその他イベントへメッセージを送ることに対し何の議論もなされないのか? どうして大学関係者はパレードや関連イベントへのフル・パーティシペイションが自動的に認められるのか? それは特定の大学関係者によるパレードやイベントの私物化ではないのか? 

労働基準法等の違反が指摘された企業はパレードやその他イベントへの出展や協賛が問題視され、そのことについて議論される。それなのになぜ、労働契約法等の違法性や脱法性が指摘されている大学は法人としてのパレードへの共催が全く問題視されず、その大学の教員がその大学の肩書でパレードやその他イベントへメッセージを送ることに対し何の議論もなされないのか? 

それは、どうして大学関係者へはパレードや関連イベントへのフル・パーティシペイションが自動的に認められるのか、という問題ではないのか? それは「特定の」大学関係者によるパレードやイベントの私物化ではないのか? 大学関係者がそのように振る舞っていることに対し、どうして私たちは看過してるのか? 問題を設定するのは誰なのか?

これはパレードの商業化やネオリベラリズムとの親和性云々以前の問題ではないか。

 

 

 東京大学のやり方は大問題」非常勤雇用ルール巡って労組が緊急会見 現代ビジネス 2017.08.23

gendai.ismedia.jp

東京大学には、特任教員や看護師・医療技術職員などの「特定有期雇用教職員」2694人と、パート教職員の「短時間勤務有期雇用教職員」約5300人の非常勤職員がいる。あわせて約8000人のほとんどに、2018年以降は「無期雇用職員」への転換を申し込む権利が発生するはずだった。

ところが、東京大学は改正法が施行された2013年に、非常勤教職員の雇用のルールを「密かに」変更、独自のルールを設けていたという。

前述のとおり、5年以上働いた非正規労働者は「無期雇用」への転換を申し込むことが可能となるのだが、6カ月以上の休業期間(クーリング期間と呼ばれる)がある場合、継続して働いた期間が「リセット」されるというルールがある。

東京大学の場合、これまで非常勤教職員は単年度契約で上限5年まで更新ができ、3か月のクーリング期間(一種の休業期間)をおいて、再度契約が可能だった。

しかし、労働契約法の改正によって、6カ月以上のクーリング期間でなければ「リセット」されたとはみなされなくなったため、クーリング期間を3か月以上から「6か月以上」に変更したのだ。

この変更により、非正規職員は5年働いたあともまた働きたい場合、6カ月の「クーリング期間」を原則取らざるをえなくなるという。すると雇用期間が「リセット」されるため、無期雇用の権利が消滅してしまう。 

 

<東北大雇い止め>対象1140人 9割が雇用期間5年超 違法の恐れ指摘も 河北新報 2017年09月30日

www.kahoku.co.jp

2013年4月施行の改正労働契約法で、同じ職場で通算5年を超えて働く有期雇用者は、来年4月から雇用主に無期転換を申し込めるようになる。
 東北大には約1万人の教職員が勤め、このうち非正規は約3700人。同大は無期転換権が生じる直前の来年3月末で、契約期間が満5年を迎える非正規を雇い止めにする方針だ。

 

 東大雇い止め許せない 赤旗 2017年9月29日

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-09-29/2017092914_01_1.html

東大は、2013年に改正された労働契約法の「無期転換ルール」から逃れるために、非常勤職員に対し、5年以上の契約更新をせず雇い止めにしたり、6カ月の空白をおいて新たに有期契約をするなど、違法・脱法行為を行っています。東大教職員組合(東職)、首都圏大学非常勤講師組合の両組合は、東京大学に対し、契約を更新し、希望者全員を無期転換するよう求めています。 

 

東北大の脱法も告発 職員組合が公開質問状 赤旗 2017年9月29日

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-09-29/2017092914_02_1.html

最も重要な問題は労働者の権利侵害であることを強調し、「10年働いたのに、突然なぜ辞めなくてはいけないのか」「高校生の子どもとの2人の生活をどうしていけばいいのか、不安でいっぱいだ」などの職員の声を紹介。(1)学問の府として「法の潜脱」をするような行為をしていいのか(2)現場で起こっている混乱をどう考えるのか(3)現方針が、有能な人が集まることを阻害していると危惧するがどう考えるかの3点を質問しています。 

 

 

「わたしは必ず時を選び、公平な裁きを行う。

地はそこに住むすべてのものと共に、溶け去ろうとしている。

しかし、わたしは自らの地の柱を固める。

わたしは驕る者たちに、驕るなと言おう。

逆らう者に言おう、角をそびやかすなと。

お前たちの角をたかくそびやかすな。

胸を張って断言するな。」

 

 

詩編 75.3-6 

 

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