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ジュディス・バトラーの涙 ~ 権力の巧妙な策略による大学の雇い止め問題、解放を促すはずのまさにその大学で起きている欺きの正当化と弱き者の排除、「ピンクウォッシュ化」するクィア・ポリティクス

ジュディス・バトラーの涙 

 

東京大学で起こった、非常勤職員の「雇い止め争議」その内幕 現代ビジネス 2017.08.17

gendai.ismedia.jp

 

団交の場で、大学側は2018年4月から「職域限定雇用職員」という、フルタイムで定年まで働ける、新たな非正規教職員制度を作ると説明した。契約期間が満了しても引き続き働きたい人は、フルタイムの人もパートの人も、毎年秋に実施される試験を受け、それに合格すれば、非常勤ながら定年まで働くことが可能になる制度だという。

しかし、この「職域限定雇用職員」とは、専門的かつ高度な仕事をする教職員であり、予算の裏付けがある部署に限っての募集となる。現時点では対象の部署は明らかにされず、予算の裏付けがないとされた職場で働く人は、そもそも対象外となる可能性が高そうだ。

 

大学側は「この試験に合格すれば無期雇用になるので、試験を受けてほしい」と、誰でも受けられることを強調するが、組合側が「試験に受からなかった人はどうなるのか」と質すと、大学側は「試験に落ちた人を保障する必要はない」と回答。つまり、試験で落としてしまえば、その職員を再度雇う必要はない、ということのようだ。

試験に受からない場合は「その人の責任」で、不合格によって雇用が途切れるのは大学側の責任ではない、という理屈をつくるための制度だ、と組合側は受け取っているという。 

 

 

雇止めについて教えてください。大学で臨時職員をしています。  Yahoo! 知恵袋 2012/6/9

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

  

3年目以降の雇用はないと言いきっていた大学が、最近正規職員の募集をしました。募集はたった1名、大変狭き門です。
大学で1年以上勤めていたら誰でも受験資格があるということと、雇止めで契約が満了する臨時職員さんが他にもたくさんいるので、倍率的にかなり厳しいものになると思われます。
大学職員の内、半数近くが臨時職員です。

何年か前に、一度契約満了で辞めた臨時職員が、3ヶ月後にもう一度臨時職員として再雇用されたことがあり、前例があることから、何とか辞めずに延長措置をとってもらえないかという声がたくさんありました。実際、このようなことは可能なのでしょうか?
今回の募集は、試験を課すことで、大学側が本当に雇うかどうかわからない1名以外を落として解雇しやすくしているように思えてなりません。(何だかあなたは落ちたのだから辞めなさいといわれているようです。) 

 

 

ジュディス・バトラーの怒り 

あなたの名は『主』。 

御力をもって彼らの武力をたたきつぶし、

憤りをもって彼らの権勢を打ち砕いてください。

彼らは聖所を冒涜し、

栄光の主が宿る幕屋を汚し、

祭壇の角を剣で打ち落とそうとねらっています。

彼らの傲慢さをご覧になり、

頭上に御怒りをお下しください。

このやもめの腕に

企てを成し遂げる力をお与えください。

この欺きの唇によって、

家来ともどもその側近をお打ちください。

女の腕をもって

彼らの傲慢さを打ち砕いてください。

あなたの力は人の数によるものではなく、

あなたの主権は強者に頼るものでもありません。

あなたは虐げられた者の神、

小さき者の助け主、

弱き者の支え、

見捨てられた者の守り、

希望を失った者の救い主。

 

ユディト記 9.8-11 新共同訳聖書 

 

 

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