The Reverberator

メモ用

加害者は自分の性的な強迫行動を防衛するために、それを正当化する巧妙な知的システムを発展させる ~ いじめと性的虐待

ジュディス・ハーマン『心的外傷と回復』(中井久夫 訳、みすず書房)より第四章「監禁状態」 監禁状態は犯人と被害者とを長期間接触させ、特別なタイプの関係をつくりだす。強制的コントロールの一形である。このことは、捕虜、囚人、人質のように全く物理…

なぜ子どもが犯罪被害に遭いやすいことが広く認識されてこなかったのか ~ 相殺される被害と加害

デイビッド・フィンケルホー(David Finkelhor) の『子ども被害者学のすすめ』(森田ゆり/金田ユリ子/定政由里子/森年恵 訳、岩波書店)より メディアによって未成年被害者よりも未成年加害者に対して焦点があてられる問題 大半の米国人には、子どもは弱…

聖ディンプナ - 彼女はレイプ、強制的な結婚、近親姦に抵抗した、そして彼女は精神的な病を患った人たちの守護聖人になった

ジュディス・ハーマン『父-娘 近親姦 「家族」の闇を照らす』(斎藤学 訳、誠信書房)の序章より 一般的な信仰によれば、ディンプナ*1はアイルランドの異教の王とキリスト教徒の王女との娘として生まれる。母親は彼女がまだ小さいときに死んでしまうのである…

性的虐待被害者に強いられる金銭的負担

坪井節子/子どもの人権双書編集委員会『子どもたちと性』(明石書店)より 子どもの性的虐待であれば、児童相談所に相談してほしい。ただし児童相談所では、いまや子どもに関するあらゆる問題が山積みで、福祉司の受け持つケースが多すぎる。また、性的虐待…

恐怖構造の引き金は簡単に引かれ、消すことが難しい

デイビッド・フィンケルホー(David Finkelhor) の『子ども被害者学のすすめ』(森田ゆり/金田ユリ子/定政由里子/森年恵 訳、岩波書店)より 評価は、被害で何が起き、それはなぜなのかについての──それがいかに未熟なものだとしても──認知にかかってい…

接触のない性的虐待 ー 性的悪用、セクシュアリティの乱用、境界侵犯

リチャード・B. ガートナー『 少年への性的虐待 男性被害者の心的外傷と精神分析治療』(宮地尚子ほか訳、作品社)より 接触のある虐待は、普通罪を問われる犯罪である。含まれるのは、虐待者が自分のペニス、指、舌、他の身体の部分や、何等かの物を用いて…

〈自分が信頼できる人を選んでよいのだよ〉という保証を被害者に与えること

ジュディス・L・ハーマン『心的外傷と回復』(中井久夫 訳、みすず書房)より 身体の統御から進んで、安全の焦点は環境の統御に移る。急性の外傷を受けた人には安全な避難の場が必要である。この非難の場を見つけて確保することは危機介入にあたって即座に…

なぜ子どもへの性的虐待加害者の行動原理を知らなければならない必要に駆られるのか。それはこの社会ではこれまでずっと被害者の声が無視されてきて、そしてこれからも被害者やその家族、友人、知人、支援者たちがいないことを前提にした「組織的暴力」によって被害者と加害者が同列に置かれ、時にまるで被害者らの心の痛みよりも加害者の欲望を優先させるかのような要求を突き付けられ、それによって被害者たちがさらに、これまで以上に、沈黙させられてしまうからだ──そのような世界の中にあっても居場所を探さなくてはならないからだ。

森田ゆり『子どもと暴力 子どもたちと語るために』(岩波現代文庫)より 性虐待がかなりの数で起きていること、そしてその被害者への影響の深刻さが明らかになるにつて、1970年代の後半から北米では子どもたちに防止教育を提供する動きが市民レベルで始まっ…

性的虐待への反応 ー 侵入思考、過覚醒、悪夢、夜驚、麻痺、再体験、解離、健忘、フラッシュバック

リチャード・B. ガートナー『 少年への性的虐待 男性被害者の心的外傷と精神分析治療』(宮地尚子ほか訳、作品社)より 小児期の性的なトラウマをあますところなく示す、明確な臨床像は特に存在しない。しかし、性的虐待を受けたことがある女性や男性に共通…

「性的裏切り」「性的虐待」「近親姦」「トラウマ」

リチャード・B. ガートナー『 少年への性的虐待 男性被害者の心的外傷と精神分析治療』(宮地尚子ほか訳、作品社)より 「性的裏切り(sexual betrayal)」は、「性的虐待(sexual abuse)」、「近親姦(incest)」、「性的トラウマ(sexual trauma)」とい…

ミーガン法の弊害

森田ゆり『子どもの性的虐待』(岩波新書)より 性犯罪者の個人情報の公開制度としてよく知られているのが、米国のミーガン法である。1995年にニュージャージー州法として成立し、97年には連邦法として施工された。すでに刑を終えた人の個人情報を公開するこ…

ぼくの話を聞いてほしい

クリスティアン・D・イェンセン『ぼくの話を聞いてほしい 児童性的虐待からの再生』(山下丈 訳、講談社)より 『ぼくの話を聞いてほしい』 訳者のまえがきより 9歳のクリスティアンは、友達ニコライの家族と南仏プロヴァンスの小さな村にバカンスに出かけ…

標的の充足力、標的への敵意、標的の脆弱性 ~ 被害者学の視点から

デイビッド・フィンケルホー(David Finkelhor) の『子ども被害者学のすすめ』(森田ゆり/金田ユリ子/定政由里子/森年恵 訳、岩波書店)より 被害者学とは 被害者学とは、犯罪や事故、自然災害などの被害者とその家族や遺族に注目し、被害者の救済支援、…

沈黙の共謀 ~ 「誰にも言うなよ」と加害者が強いる沈黙、被害者が守ろうとする沈黙、そして被害者が語れない環境を温存している社会全体が培養する沈黙

森田ゆり『子どもの性的虐待』(岩波新書)より 沈黙の共謀 なぜ子どもへの性的虐待が起きるのか。この素朴な疑問に対する答えは単純ではない。一つの性的虐待ケースの発生にはさまざまな要因が重なっている。個人、家庭の持つ要因の背後には、文化的・社会…

児童期に性犯罪被害に遭わなかった幸福な人たちにあわせて社会をつくるのではなく、児童性的虐待被害者たちが暮らしやすい社会にするよう配慮すること

柴田朋『子どもの性虐待と人権 社会的ケア構築への視座』(明石書店)より 児童性的虐待という極端なトラウマ状態に襲われると、脳における感情のセンサーともいうべき扁桃体から、ある種のホルモンが放出される。そのホルモンは、直面する外界の情報(出来…

デート中の出来事──少年と少女の性暴力

ロジャー・J.R.レヴェスク『子どもの性的虐待と国際人権』(萩原重夫訳、明石書店)より。 少年は、大人によって行われた場合には、DVとか、夫婦間暴力とかと名づけられるものと同じ性質の、身体的、心理的、および性的虐待を、自身の性的関係において…

セックス・リング 同一の加害者の下で複数の被害者が抱いてしまう共犯意識

アンデシュ・ニューマン、ベリエ・スヴェンソンの『性的虐待を受けた少年たち ボーイズ・クリニックの治療記録』(太田美幸訳、新評論)より。 ペドファイルが子どもへの性的虐待で告発された場合、その人物は複数の子どもに虐待行為を行っていたと考えられ…

「被害者の責務でしょう、あなたたちがやらないと変わりませんよ」 ~ 「泣き寝入り」という言葉の暴力

『現代思想』(1997年12月号、青土社)に掲載された、弁護士の角田由紀子氏と翻訳業の原美奈子氏との対談「性暴力と法」より。 原 たとえば性暴力の場合、告訴率が低いとか、それ以前に被害者が警察に届け出ないから、泣き寝入りをしないで警察に訴えて下さ…

子どもの性的虐待の理解 ~ 虐待の程度および虐待の性質

ロジャー・J.R.レヴェスク『子どもの性的虐待と国際人権』(萩原重夫訳、明石書店)より。 虐待の程度 性的虐待であるとみなされる行為に対する、相当の関心と広範な非難にもかかわらず、様々な国で子どもたちが虐待を経験する程度は、依然として本質的…

女性による男児への性的虐待という現実と、女性による男性あるいは少年への性的虐待は定義上不可能であるという誤った「男性的」世界観の間で

アンデシュ・ニューマン、ベリエ・スヴェンソンの『性的虐待を受けた少年たち ボーイズ・クリニックの治療記録』(太田美幸訳、新評論)より。 女性による虐待 女性による子どもの性的搾取は、どれくらい起こっているのだろうか。これについての調査結果を見…

日本における少年への性的虐待に対する社会的認知

アンデシュ・ニューマン、ベリエ・スヴェンソンの『性的虐待を受けた少年たち ボーイズ・クリニックの治療記録』(新評論)で、冒頭、本書の訳者である太田美幸氏が「訳者まえがき」で日本の現状について解説している。 性的虐待 日本の現状 1998年に「 子ど…

「なぜ私は加害者の弁護をしないのか」 ~ 性暴力と法

以下は『現代思想』(1997年12月号、青土社)に掲載された「性暴力と法」について、弁護士の角田由紀子氏と翻訳業の原美奈子氏との対談より。 角田 法律の中で強姦の問題は、最初から最後まで加害者側の男の頭でしか考えられていないし、語られていない。だ…

二次的被害によるPTSD

……現段階では、視聴によってもたらされた被害を訴えてゆくことは、必ずしも容易なことではない。性暴力映像が視聴者にもたらす被害または被害の認定という枠組み自体が、社会的にまだ存在しておらず、そのような被害を理解してもらうことは困難だからである…

性暴力表現の社会問題化による「調査者自身が受ける被害」

社会問題化によって生じた第三のジレンマは、社会問題化を推進する主体が、映像を上映したり、分析したりする作業を通じて、さらなる心理的被害を重ねてしまうことである。 私自身の経験を振り返ると、恐怖、怒り、不安、無力感や孤立感に襲われた。性暴力映…

性暴力扇動商品による性の衝動化・中毒化

北米の調査では、刑務所、精神診療所、及び福祉施設で確認された、己の娘に性犯罪を遂行した三七三人の父親たちの供述によれば、その中の八〇パーセントが性暴力扇動商品によって、衝動的な児童性虐待性欲を得た。本来人間が持つ根源的な性的エネルギーは、…

性暴力被害者に対する社会的物象化

児童性虐待サバイバーは、攻撃されると、起きた出来事を、認識し意識化する(海馬体が登録・エンコードする)プロセスが急激に遅くなるために、即叫んだり、訴えたりすることができない傾向がある。そして、こういった解離障害を持つ人を選び出す方法が実際…

性暴力扇動商品と性犯罪者処遇プログラム

東北大学の大渕憲一らは、「アダルトビデオ」を七二人の「普通」の男子学生に見せる前と見せた直後に、強姦意欲に関する心理テストをして、「アダルトビデオ」視聴による強姦意欲をつくりだしたかを調査した。すると、「アダルトビデオ」の中でも、レイプビ…

性暴力扇動商品は、性暴力を消費者に扇動するのみならず、性暴力を容認し、無罪化する「社会通念」と判例傾向を促進する

広範囲に及ぶ実証研究並びに、実際の性犯罪加害者調査と、性暴力被害者たちの証言を包括した、一九六〇頁にものぼる、アメリカ合衆国連邦政府法務省ポルノ調査委員会最終報告書(一九八六年)においても、暴力ポルノが(父親による女児性虐待を含めた)性犯…

「平等法」と「表現の自由法」は衝突へ向かっている。世界中において、「表現の自由」保障は、社会的不平等の問題や大幅な法的平等が必要であることなどに真剣に取り組むことをせずに発展してしまった。

「平等法」と「表現の自由法」は衝突へ向かっている。世界中において、「表現の自由」保障は、社会的不平等の問題や大幅な法的平等が必要であることなどに真剣に取り組むことをせずに発展してしまった。平等と表現のあいだに存在する緊張は、アメリカにおい…

日本の研究者に米軍資金 12大学・機関に2億円超

日本の研究者に米軍資金 12大学・機関に2億円超 東京新聞 2015年12月7日 米軍が二〇〇〇年以降、少なくとも日本国内の十二の大学と機関の研究者に二億円を超える研究資金を提供していたことが分かった。米国政府が公表している情報を基に共同通信が取材し…

【自称ラディカリズムとセクシュアルハラスメントという個人の尊厳を踏みにじる暴力との親和性】クィアを標榜すればそれを望まぬ人たちに対して「性的な言動」を浴びせることが許されるのだろうか、クィアを標榜すればそれを望まぬ人たちに対して「直接的な性行為内容」をあらゆる場において受け入れるよう迫ることが許されるのだろうか、クィアを標榜すればそれを望まぬ人たちに対してペドファイルとその利害関係者の要求に従うよう恫喝することが許されるのだろうか。そのようなクィアによる他人の自由意思を踏みにじる暴力行為、越権行為に抵抗す

クィアを標榜すればそれを望まぬ人たちに対して「性的な言動」を浴びせることが許されるのだろうか、クィアを標榜すればそれを望まぬ人たちに対して「直接的な性行為内容」をあらゆる場において受け入れるよう迫ることが許されるのだろうか、クィアを標榜す…

【「非常勤講師ノーマティビティ」とクィア・ポリティクスの根源的欺瞞性】格差を永続させ差別的身分制を固定化する制度の問題性を認識していながらそれに乗ろうとすること、それはいったいどれだけ多くの人々を置き去りにしていくことなのか。そのような状況の中でクィア理論という学問の制度化を目指すという動きは、実のところクィアの名のもとに「その格差と身分制社会」を維持しつつ特定のクィアたち=エリートだけがそれにアクセスできる科研費の配分増額を目論むことなのではないか、それこそがまさにネオリベラリズムと親和性が……

格差を永続させ差別的身分制を固定化する制度の問題性を認識していながらそれに乗ろうとすること、それはいったいどれだけ多くの人々を置き去りにしていくことなのか。そのような状況の中でクィア理論という学問の制度化を目指すという動きは、実のところク…

東京大学大学院教員のセクシュアルハラスメント問題、大学教員による「性的な言動」の問題性

院生の女性にセクハラ、東大大学院50代教授を停職処分2015年10月27日 朝日新聞 東京大学は27日、大学院生の女性に性的な言動を繰り返したとして、大学院の50代の男性教授を、19日付で停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。2013年秋に複数回の…

軍事応用可能研究に16大学応募 東工大や岡山大 防衛省が費用

小型無人機やサイバー攻撃対策など軍事技術への応用が可能な基礎研究に研究費を支給する防衛省の初の公募に、東京工業大や岡山大など少なくとも16大学が応募したことが22日、理工学、医学部門を持つ全国93の大学を対象とした共同通信のアンケートで分…

小児性愛者とその利害関係者たちは慎重にクィアの活動家をよそおい「永遠の愛」を単なる経済的特権の問題にすり替えているのだろう、子どもに対して性的搾取を行う者にとって「それ」は邪魔になるだけではない、「その制度」は将来への義務を負わせそれによって「その制度」があること自体がその者たちにとって様々な〈リスク〉を生じさせてしまう──そんな「ペドフィリア・ウォッシング」に絶対に〈利用〉させられはしない、絶対に〈加担〉させられはしない

「師匠というのはですね。教えてくれる人、人生を導いてくれる人ですよ。問題があれば助けてくれる人……そういう存在です」おれは黙って相手をを見つめた。この男の胸の中には癌が巣くってるんだと思うことにして、動きそうになる両手をじっと押さえつけたま…

【早稲田大学クィア・スタディーズ専任教員公募問題】常勤教員と非常勤教員の差別的身分制度・搾取的構造自体を解消することなしに搾取する側にまわる者を絶対に忘れないだろう、そうしたことを問わずそれどころかそれを維持し再生産することによって生み出される特権を得ようとする者を絶対に忘れないだろう、そういったことに平然と加担しそれらを永続化する薄汚いクィアポリティックス/クィアポリティックスの薄汚さを絶対に忘れないだろう──そして、言うまでもなく、そうすることによってすでにその特権的地位を獲得している者のことも

改正労働契約法によると、契約社員、派遣社員、パート、アルバイトなど、期間が契約で決まっている「有期雇用」の労働者が同じ職場で5年を超えて働くと、希望すれば期間の定めがない「無期雇用」に転換が可能に。これに対抗する形で、日本の多くの大学が非常…

クィアが他人の自由意思を奪い、クィアの名のもとに様々な恫喝を行い、それによってクィアに都合よく〈利用〉されること──小児性愛者とその利害関係者に〈利用〉されること、そのための〈クィア化〉に対して絶対に抵抗する。その加害の共犯になること/させられることに絶対に抗う。クィアによる「ペドフィリア・ウォッシング」、クィアが仕掛ける「ペドフィリア・ウォッシング」、クィアがそれを他人に強要し、それに加担を迫る「ペドフィリア・ウォッシング」に断固として抵抗する。

テーブルの上には人形が四つ載っていた。うち二つには、ふつうの子どもの人形よりは大きくあとの二つはずっと小さかった。着せてある服と髪型から、二つは男で二つは女ということがわかった。 イマキュラータは人形をテーブルの一方に寄せて、子どもに何かい…

【理論の信憑性】それほどまでにナショナリズムやネオリベラリズムの研究/に対する警戒、「それに加担している」と他人を恫喝・告発をしてきたのに、自分たちのその基盤がその渦中にあるのって、どういうことなんだろう? 足元を見ていない? 研究成果を生かせていない? 

法人化して10年たった国立大がまた転機を迎えている。文部科学省から通知があり、教員養成系や人文社会科学系の学部などについては、廃止を含めて見直すよう求められている。 国の財政事情は厳しい。限られた予算を有効活用するため、国立大は国や地域に有…

【クィア・ウォッシング】クィアの名のもとに、小児性愛者とその利害関係者に〈利用〉されることに対して絶対的に抵抗する──クィアによる恫喝、強要、それへの加担要求、すなわち「クィア・ウォッシング」に断固として抵抗する。

小児性愛者たちは慎重に”ゲイ”をよそおってきていて、大人同士の合意による同性愛への社会の容認を、子供のレイプにまで延長しようとしているのだ。いったい何人の小児性愛者が、”ゲイの活動家”を隠れ蓑にして、”まずユダヤ人がホモセクシュアルになった”と…

日本の大学、人文系学部の「縮小」はmustでしょ。反対論者は文化の保存等人文系学問の存在意義を説くがその戦力になっているのはほんの一部でしょ。学問の性質上あるレベルの脳みそがないと何も身につかない。日本の人文系学生は多すぎます pic.twitter.com/…

理不尽な搾取がまかり通っている大学、そこで行われるクィア理論講座それ自体の意味、そしてピンクウォッシュ ~ 理論の信憑性の問題は「研究不正」の問題と共有できるのではないか──ここから、これを端緒に、その議論を深めるために

2013年3月末、突然、非常勤講師を5年で雇い止めにするという就業規程が非常勤講師らのもとに送られてきた。そうでなくとも首都圏大学非常勤講師組合などの調査によると、非常勤講師の平均年収は300万円そこそこで、そのうち250万円未満が4割もいるといい、彼…

「うちの大学はグローバルでダイバーシティで今度はクィア・スタディーズもやるよ!」

「うちの大学はグローバルでダイバーシティで今度はクィア・スタディーズもやるよ!」 「でも君の大学、非常勤講師の雇止めや語学インストラクターの使い捨てが問題になっているよね」 「でも、それとこれとは別だよね」 「別じゃない、それは大学で起きてい…

クィアはクィアを「クィアとして」批判できるのか、しないのか、させないのか ~ 搾取を土台とした大学で平然と既得権側に回りつつ、それを糊塗するかのような「クィア・スタディーズ」が開催されようとするまさにその時に、”Queerwashing”として

4261人(2012年度)もの非常勤教員を抱える早大は「本学の財政事情において無期雇用転換を受け入れる余裕がない」と、同月1日付で非常勤教員の契約を最長5年とする就業規則の制定を強行した。その手口は、大学がロックアウトされる入試期間中を狙って非…

大学教員自身が「クィアする」とき、学歴エリートを「クィアする」とき、そして「クィア・ポリティックス」として ~ 非常勤講師たちへの搾取の上に成り立つ大学の身分制度自体を問うこと、それに加担するのではなく「その特権」を問うこと、問い続けること 

早稲田大学には7つの事業所があるようなのですが、それぞれの事業所の代表の氏名が書かれていて、それを信任してくれということなんです。そして不信任の場合のみ郵送で投票用紙を送れとあり、しかもその郵送先は選挙管理委員会ではなく、専任の教員組合内…

搾取を土台とした大学で──搾取する側に回りつつ、いかにしてその批判を回避させるのか ~ 「クィアポリティクス」から見えてくるエリート処世術

“搾取”を土台とした大学――そこを出た人たちが中核をなしていく社会は、政治、経済、文化、科学、教育、家庭など社会のありとあらゆる分野で、搾取を「再生産」していき、格差を推し進めることになりはしないか。大学は、未来の社会の鏡であるがゆえに、心配…

”我々は安定を望まない、それがクィアだ”──ただし大学教員は特権的例外とする ~ 「クィア・ポリティックス」そのものの両義性

博士号を取得し、専任の教授と同じように講義しても、年収250万円ほどで研究費・出張費も自腹、社会保障もない劣悪な待遇で暮らす人たち。それが大学の非常勤講師だ。その実態を探るべく当事者を取材し、2010年度早稲田大学文学部の年間トータル講義…

クィア・エリート ~ 大学における「勝ち組」あるいは低報酬非常勤講師らを踏み台にのし上がっていく者

暴走する早稲田大学非常勤講師のさらに3分の1で働く最低賃金以下のインストラクターを違法に切り捨て 早稲田大学の暴走が止まらない。5年で雇止めの就業規程を強行するための過半数代表選挙が偽装されたとして非常勤講師15人が鎌田薫総長ら理事18名を刑事…

ピンクウォッシュから「クィア・ウォッシング」へ ~ 非正規雇用者切り捨て問題の渦中にある大学の「ダイバーシティ戦略」

年収250万…早稲田大の非常勤講師らが、大学を刑事告発 突然の雇い止めの実態 2013年3月末、突然、非常勤講師を5年で雇い止めにするという就業規程が非常勤講師らのもとに送られてきた。そうでなくとも首都圏大学非常勤講師組合などの調査によると、非常勤講…

非常勤講師の雇止め、インストラクターの切り捨て問題で揺れる大学で ~ それはピンクウォッシュ批判の嚆矢となるのか、それとも「それ自体」になってしまうのか

3万人の講師が失職の恐れ 法改正で揺れる大学の危機 改正労働契約法の施行で、今後、契約期間が5年を超える非常勤講師は無期雇用に転換が可能となった。だが大学側は無期雇用の回避に躍起だ。大量の雇い止めによって現場が混乱に陥る恐れがある。 「明らかに…

大学の「5年雇い止め」問題と「ダイバーシティ」教員募集の間に何があるのか

「広がる5年雇い止め」 法改正で、労使に無用な対立 「これまで20年近く契約を更新してきた。それを突然『やめろ』というのか」 早稲田大で語学の非常勤講師を勤める50代の男性は3月、大学から突然届いた就業規則に言葉を失った。これまで、1年ごとに…