The Reverberator

EFFORTLESS FRENCH

「クィア・スタディーズ」とはいったい何だったのか? 特定の高学歴者たちの研究する自由だけを約束し、その一方で「こんな」ネオリベラルな価値観を温存させ、「このような」階級的ヒエラルキーと結びついた格差を生み出している状況はいったい何なのか? 非正規雇用者に対してまるで「だまし討ち」のようなこんな馬鹿にしたルール=規範を強いて雇い止めを行う教育機関/研究機関としての大学の「この惨状」はいったい何なのか? 東京大学非常勤職員の雇い止め問題から見えるのは高学歴者中心主義のクィア・ノーマティヴィティ・ポリティクス…

東大、若手研究者300人 「任期なし教員」に転換 日刊工業新聞 2017/8/15  

www.nikkan.co.jp

 

 東京大学は2021年度までに、任期付き雇用の若手研究者300人を任期なし雇用の教員に転換する。外部資金獲得による間接経費などを使い、国の運営費交付金に頼らない雇用とする。16年度の東大の40歳未満の任期なし教員数は383人。若手の雇用安定を財源多様化で実現することで、大学の研究開発力を一層強化する。 

 

 

「東大が無期転換を阻害している」労組、非正規教職員8000人の雇用危機訴える 弁護士ドットコム 2017年08月23日

www.bengo4.com

 

労組が問題視しているのはそれだけではない。東大は労契法改正後の2012年11月、この東大ルールを変更した。この際、パートタイムの教職員の再雇用について、クーリング(空白)期間を3カ月から6カ月に変更している。

クーリングとは、再雇用までの期間のこと。改正労契法では6カ月あけて雇用すれば、それまでの雇用年月をリセットできるとされている。労組は、これまでの規定だと無期転換しなければならなかったため、東大が無期転換させずに長期間雇える体制を整えるため、ルールを改正したと考えている。

 

労組によると、東大は無期転換の手段として、試験に受かればフルタイムの職員として雇うことを提案しているという。しかし、労組は労契法の趣旨に反することや、パートタイムで働かざるを得ない職員に対する配慮のなさを指摘している。

 

 

東京大学が改正労契法無視/独自ルールを優先/有期教職員を5年で雇い止め 機関紙連合通信社

www.rengo-news-agency.com

 

「86ある国立大学のうち、無期転換ルールを定めたのは6大学だけ。他の大学も東大が無期転換をどう扱うかを注視している。東大の対応に全国の大学で働くパート労働者の運命がかかっていると言っても過言ではない」 

 

 

 クィア・スタディーズ」とはいったい何だったのか? 特定の高学歴者たちの研究する自由だけを約束し、その一方で「こんな」ネオリベラルな価値観を温存させ、「このような」階級的ヒエラルキーと結びついた格差を生み出している状況はいったい何なのか? 非正規雇用者に対して、まるで「だまし討ち」のようなこんな馬鹿にしたルール=規範を強いて雇い止めを行う教育機関/研究機関としての大学の「この惨状」はいったい何なのか? 

東京大学非常勤職員の雇い止め問題から見えるのは高学歴者中心主義のクィア・ノーマティヴィティ・ポリティクスの悪夢、高学歴者優先主義のクィア・ノーマティヴィティ・ポリティクスの地獄、そして何よりも高学歴者の事情に配慮し/配慮させるクィア・ノーマティヴィティ・ポリティクスという名のピンクウォッシュに他ならない。

 

 

貧しい人が虐げられていることや、不正な裁き、正義の欠如などがこの国にあるのを見ても、驚くな。なぜなら、

身分の高い者が、身分の高い者をかばい

更に身分の高い者が両者をかばうのだから。

 

 

コヘレトの言葉 4.7 新共同訳聖書 

 

 

【関連】

ようこそ、ネオリベラリズムと親和的な大学へ ~ クィア・ポリティクスと偽りのネオリベ批判、バカの一つ覚えのように「ノーマティヴィティ」だとか言って偉ぶっているクィアという偽預言者たちの「ピンクウォッシング」

 『われ彼を知る』と言ひて其の誡命を守らぬ者は僞者にして眞理その衷になし

 ── ヨハネの手紙一 2.4

 

 

 

東大「5年で雇い止め」、組合反発 有期から無期へ「ルール」発動控え 朝日新聞 2017年8月24日

www.asahi.com

東京大学が、「有期契約」の教職員約4800人を最長5年で雇い止めにする規則を定めていたことが分かった。有期で5年を超えて働くと、「無期契約」への転換を求めることができる労働契約法の「5年ルール」の発動を来年4月に控え、無期転換を阻止する動きだと組合側は猛反発している。  

 

 

東大 パート5年雇い止め 労組 無期雇用へ転換要求 しんぶん赤旗 2017年8月24日

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-08-24/2017082415_01_1.html

東大当局は13年、5300人のパート教職員に対して5年で契約をいったん中断し、6カ月の空白期間(クーリング期間)を設定し、再び契約する制度に変更。無期転換できないようにしていました。 組合側が入手した当局の職員向け説明資料には「無期転換ルールと東大ルールは、考え方が異なる」とあり、組合側は、暗に違法性を認めた内容だと指摘しています。

 会見で、非常勤講師組合の松村比奈子委員長は「東大が労契法の趣旨に反する雇い止めを行えば、全国の非正規雇用労働者の無期転換の状況に深刻な影響を与える」と警鐘を鳴らしました。 

 

 

早稲田大学で起こった「非常勤講師雇い止め紛争」その内幕 現代ビジネス 2017.07.26

gendai.ismedia.jp

労働契約法では、事業所に労働者の過半数で組織する労働組合がない場合、就業規程を作るためには「労働者の過半数を代表する者」の意見を聞かなければならない、とされている(違反すれば30万円以下の罰金が科される)。

早稲田大学には、労働者の過半数で組織する組合は存在していない。非常勤講師は教員全体の約60%を占めているが、この団交の時点では、ほとんどの非常勤講師は今回の決定を知らない状態だった。にもかかわらず大学側は、団交の場で「すでに過半数代表者の意見は聞いている」と話し、組合側を驚かせたのだった。 

 

 

<非正規雇用>無期転換トラブル法廷闘争 嘱託職員2人「立場の弱さ痛感」  河北新報 2017年08月16日

www.kahoku.co.jp

雇用の安定を目指した法改正が、逆に雇用の危機を招いた。「まさか自分が雇い止めに遭うなんて…」。宮城県内の私立大に勤務していた40代の女性嘱託職員2人が今春、仙台地裁労働審判を申し立てた。和解は成立したが、女性側は「非正規雇用の立場の弱さを痛感させられた」と法廷闘争を振り返った。

 

「突然、雇い止めに遭えば再就職の準備もできない。せめて適切な時期に誠実な説明がほしかった。非正規雇用の立場は本当に弱い」。2人は法廷闘争を終え、心境をこう語った。

 

東北大では非正規職員3243人が来年度以降、雇い止めに遭う恐れがある。同大は14年3月、雇用期間を最長5年に改め、13年4月にさかのぼって適用することを就業規則に盛り込んだ。後に期限を定めず、業務や勤務時間に制限がある「限定正職員」制度の導入を提案したが、採用規模は明らかにされておらず、全員採用される保証はない。 

 

金大 泉学寮存続へ最後の訴え 来月末で廃止予定 :北陸中日新聞Web

一九六五(昭和四十)年に金沢市野町に設置された泉学寮は、建物の老朽化を理由に、大学側が二〇二二年度末での廃寮を決定。寮生は経済的事情などを理由に反対し、昨年三月から署名活動を続けてきた。現役寮生に卒業生らが協力し、オンラインを含め約三千八百筆が集まった。
 この日は、これまで活動してきたメンバーに加え、京都大吉田寮、一橋大中和寮の学生と大学院生六人が駆けつけた。学生らは通行人や行き交う車に向かい、廃寮問題について説明。運営費や光熱費を含めて月一万円ほどの泉学寮は、困窮学生の支えとなっていることに触れ「学生の声を聞いて」などと訴えた。
 京都大吉田寮は、大学側が建物の明け渡しを求めて寮生を提訴し、現在係争中。三年の男子学生(22)は「泉学寮の廃寮は大学の管理強化が背景にあり、吉田寮と問題の根っこは同じ。横の連携を深めたい」と思いを共有する。
「大学全体がトップダウンになり、学生の生活を守ろうとしていない」

 

金沢大の廃寮問題、大学が水道停止を通知 国は「丁寧な対応」要請:朝日新聞デジタル

金沢大学が3月末に廃寮とする方針を定めている学生寮をめぐり、大学が31日午後5時に寮の電気・ガス・水道の供給を停止すると、退寮に従わない学生に通知したことがわかった。この問題は10日に国会で取り上げられ、文部科学省金沢大に「丁寧な対応を」と求めたばかり。大学は応じる姿勢を示していない。

 寮は男子寮の「泉学(せんがく)寮」(金沢市野町5丁目、1965年築)と女子寮の「白梅(はくばい)寮」(同市泉野町2丁目、64年築)。寮生によると、通知はメールで15日に森本章治副学長(教育担当)名であったという。

 

阪大非常勤講師4人“雇い止め不当”無期雇用への転換求め提訴|NHK 関西のニュース

訴えを起こしたのは、大阪大学で語学などを教えている50代から60代の非常勤講師の男女4人です。
非正規の労働者をめぐっては、同じ職場で5年を超えて働いた場合、本人が望めば契約期間の定めのない「無期雇用」に切り替えるよう義務づける改正労働契約法が施行され、5年前から適用が始まっています。
訴えによりますと、4人は、半年間や1年間の契約の更新を続け、5年を超えて勤務しており、去年2月までに、「無期雇用」への切り替えを大学に申し込みました。
しかし、大学は今年度から、非常勤講師との契約期間は、5年を上限とする契約に変更し、4人は、これまで勤務した期間を踏まえて来月末での雇い止めが決まりました。

 

これもひとつの教育劣化か…「非常勤講師の雇い止めは大問題」国立の雄・大阪大学を訴えた4人の非常勤講師の悲痛な叫び

大阪大学が、勤務する約1000人の非常勤講師を10年で雇い止めにするという今回の事態は、研究と教育の府である大学が、組織的、系統的、しかも大がかりに基本的人権を蹂躙するものです。何よりも人間の尊厳の問題と考えています」

大阪地方裁判所で3月16日、大阪大学の非常勤講師4人が「無期雇用の地位確認」を求める裁判の第1回口頭弁論が開かれた。冒頭の発言は原告の1人である女性が、意見陳述で述べた内容だ。

 

本年度より新しくクィアスタディーズ/クィア理論の講義を受講することになった学生の方々にお願いがあります。画一化・統一化されたカリキュラムに則ったクィアスタディーズ/クィア理論の講義では、おそらく「ネオリベラリズムとの親和性」だとか「ノーマティヴィティ」だとかを、まるで何か世紀の大発見であるかのように教員が得意げに(しかし一方で「彼らの罪」を嘆いて見せることも忘れないで)開陳することが十分に予想されます。なぜなら、これこそがクィアスタディーズ/クィア理論の講義を学期を通してやる場合に「間を持たせる」ための格好のトピックの一つだからです。間違えないでください。実際の現実のネオリベラリズムを解消するためではなくて、クィアスタディーズ/クィア理論の授業の「間を持たせる」ために必要なものなのです。考えてもみてください。もし「ネオリベラリズムと親和性がある」と高度な分析をしていると称している同じ大学で、非正規雇用者の雇止めが粛々と行われていたとしたら、普通に考えて、おかしいと思うでしょう? 普通に考えてください。まっとうな思考をしてください。

 

  

「あなたたち律法の専門家は不幸だ。知識の鍵を取り上げ、自分が入らないばかりか、入ろうとする人々をも妨げてきたからだ。」イエスがそこを出て行かれると、律法学者やファリサイ派の人々は激しい敵意を抱き、いろいろの問題でイエスに質問を浴びせ始め、何か言葉じりをとらえようとねらっていた。

とかくするうちに、数えきれないほどの群衆が集まって来て、足を踏み合うほどになった。イエスは、まず弟子たちに話し始められた。「ファリサイ派の人々のパン種に注意しなさい。それは偽善である。覆われているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはない。だから、あなたがたが暗闇で言ったことはみな、明るみで聞かれ、奥の間で耳にささやいたことは、屋根の上で言い広められる。」

 

 

ルカによる福音書 11.52 - 12.3 新共同訳聖書 

 

  

【関連】

裸の王様たちのクィア・ポリティックス ~ 大学がネオリベラリズムの温床で、その最前線であることは、もはや多くの人が薄々感づいている。それなのに、それだからこそ「ネオリベラリズムと親和性がある」と他人にその責を擦り付けている薄汚いクィア・ポリティックス──それこそがまさに”王様は裸だ!”を覆い隠すピンクウォッシュ。

東大でも「非常勤講師雇い止め問題」 早大に続き 財務新聞 

2017年8月22日

www.zaikei.co.jp

問題の発端は労働契約法の改正によって有期労働契約による労働期間が5年を超えた場合、労働者に無期契約へと切り替える権利が与えられるようになった点。そのため東大では非常勤講師に対し雇用期間を最長5年とし、さらに雇用期間を「リセット」するため6か月の休業期間を設けた後であれば再び上限5年での雇用を認めるとしているのだが、これは脱法行為であると指摘されており、東大と非常勤講師の間で交渉が続けられているという。 

 

「東大が無期転換を阻害している」労組、非正規教職員8000人の雇用危機訴える 弁護士ドットコム 2017年08月23日

www.bengo4.com

 東大は大学法人化した2004年に、有期雇用の契約上限を5年とするなど、有期雇用にかかわる「東大ルール」を設定した。上限をつけたのは無期雇用との差をつけるためだ。

 

 

阪大非常勤講師4人“雇い止め不当”無期雇用への転換求め提訴

大阪大学で5年を超えて働く非常勤講師ら4人が、大学が新たに定めた契約期間の上限によって、来月(3月)末で雇い止めにされるのは不当だと主張し、期間の定めのない無期雇用への切り替えを求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、大阪大学で語学などを教えている50代から60代の非常勤講師の男女4人です。
非正規の労働者をめぐっては、同じ職場で5年を超えて働いた場合、本人が望めば契約期間の定めのない「無期雇用」に切り替えるよう義務づける改正労働契約法が施行され、5年前から適用が始まっています。

 

10年以上勤務も阪大「労働契約ではない」 非常勤講師2人が無期雇用への転換求め大学を提訴

 労働契約法では、有期の『労働契約』が通算5年を超えれば、労働者は期限のない契約に切り替えるよう、雇用主に申し入れることができます。

 しかし大学側は、講師2人は自分の裁量で特定の業務をする『準委任契約』で、『労働契約』ではないとして、2人の申し入れに応じなかったということです。

 講師らは、「大学の指示のもと、授業計画を作成し成績評価をするなど、実質的に『労働契約』だった」として、31日、地位の確認を求め、大阪地裁に訴えを起こしました。

 

金大 泉学寮存続へ最後の訴え 来月末で廃止予定

一九六五(昭和四十)年に金沢市野町に設置された泉学寮は、建物の老朽化を理由に、大学側が二〇二二年度末での廃寮を決定。寮生は経済的事情などを理由に反対し、昨年三月から署名活動を続けてきた。現役寮生に卒業生らが協力し、オンラインを含め約三千八百筆が集まった。
 この日は、これまで活動してきたメンバーに加え、京都大吉田寮、一橋大中和寮の学生と大学院生六人が駆けつけた。学生らは通行人や行き交う車に向かい、廃寮問題について説明。運営費や光熱費を含めて月一万円ほどの泉学寮は、困窮学生の支えとなっていることに触れ「学生の声を聞いて」などと訴えた。
 京都大吉田寮は、大学側が建物の明け渡しを求めて寮生を提訴し、現在係争中。三年の男子学生(22)は「泉学寮の廃寮は大学の管理強化が背景にあり、吉田寮と問題の根っこは同じ。横の連携を深めたい」と思いを共有する。
「大学全体がトップダウンになり、学生の生活を守ろうとしていない」

 

金沢大「泉学寮」ついに廃止 延長期間終え、最後の学生8人退去

新型コロナウイルス禍などの影響で経済的に困窮する学生が増える中、寮生らが寮の存続を求めて署名活動を展開。国会や県議会でも取り上げられたが、大学側の廃止方針は変わらなかった。大学側に要望を続け、転出先を決めていなかった寮生もこの日までに退去し、半世紀以上の歴史に幕を下ろした。

 

本年度より新しくクィアスタディーズ/クィア理論の講義を受講することになった学生の方々にお願いがあります。画一化・統一化されたカリキュラムに則ったクィアスタディーズ/クィア理論の講義では、おそらく「ネオリベラリズムとの親和性」だとか「ノーマティヴィティ」だとかを、まるで何か世紀の大発見であるかのように教員が得意げに(しかし一方で「彼らの罪」を嘆いて見せることも忘れないで)開陳することが十分に予想されます。なぜなら、これこそがクィアスタディーズ/クィア理論の講義を学期を通してやる場合に「間を持たせる」ための格好のトピックの一つだからです。間違えないでください。実際の現実のネオリベラリズムを解消するためではなくて、クィアスタディーズ/クィア理論の授業の「間を持たせる」ために必要なものなのです。

考えてもみてください。もし「ネオリベラリズムと親和性がある」と高度な分析をしていると称している同じ大学で、非正規雇用者の雇止めが粛々と行われていたとしたら、普通に考えて、おかしいと思うでしょう? 

考えてもみてください。もし「ネオリベラリズムと親和性がある」と高度な分析をしていると称している同じ大学で、経済的に困窮している学生のための寮の廃寮が粛々と行われていたとしたら、普通に考えて、おかしいと思うでしょう?

 

何のための理論なのでしょう? 目的を見誤ってはなりません。手段を目的にしてはなりません。問題はいたってシンプルです。「こんなことまで問題にしている」にもかかわらず、なぜ「現状はこうなっている」のか、ということです。「ネオリベラリズムと親和性がある」「ノーマティヴィティ」と他人を恫喝しておきながら、そう言っている者たちこそが、まさにネオリベラリズムの泥沼に首までつかっているような光景が見えます。こんなおかしなことは子供でもわかります。でも、なぜかそう言えない雰囲気が漂っています。王様は裸なのに、それを言うのが憚れるような冷ややかな空気に支配されているのです。

 

 

あなたの口は罪に導かれて語り

舌はこざかしい論法を選ぶ。

あなたに罪を定めるのはわたしではなく

あなた自身の口だ。

あなたの唇があなたに不利な答えをするのだ。

 

 

ヨブ記 15.5-6 新共同訳聖書

 

 

 

【関連】

電通で発覚した事実とその後の「その評価」、東京大学で発覚している事実と今後なされるべき「同様の評価」 ~ クィアポリティクスにおいて問題を設定するのは誰なのか? 他人を評価する側に恒久的に就くことができるのは誰なのか? その権能はどこから授けられたのか? 

「東大が無期転換を阻害している」労組、非正規教職員8000人の雇用危機訴える

www.bengo4.com

 労組が問題視しているのはそれだけではない。東大は労契法改正後の2012年11月、この東大ルールを変更した。この際、パートタイムの教職員の再雇用について、クーリング(空白)期間を3カ月から6カ月に変更している。

クーリングとは、再雇用までの期間のこと。改正労契法では6カ月あけて雇用すれば、それまでの雇用年月をリセットできるとされている。労組は、これまでの規定だと無期転換しなければならなかったため、東大が無期転換させずに長期間雇える体制を整えるため、ルールを改正したと考えている。

実際、東大の会議資料では、変更の理由について「労働契約法の改正に伴い」との記載がある。しかし、労働者に不利益な変更だったのにもかかわらず、労使合意はなかったという。

労組によると、東大は無期転換の手段として、試験に受かればフルタイムの職員として雇うことを提案しているという。しかし、労組は労契法の趣旨に反することや、パートタイムで働かざるを得ない職員に対する配慮のなさを指摘している。

 

 

あなたがたの富は朽ち果て、衣服には虫が付き、金銀もさびてしまいます。このさびこそが、あなたがたの罪の証拠となり、あなたがたの肉を火のように食い尽くすでしょう。あなたがたは、この終わりの時のために宝を蓄えたのでした。御覧なさい。畑を刈り入れた労働者にあなたがたが支払わなかった賃金が、叫び声をあげています。刈り入れをした人々の叫びは、万軍の主の耳に達しました。

 

ヤコブの手紙4.2-5 新共同訳聖書 

 

【関連】

渋谷区の寓話、東京大学の寓話、野宿者排除とクィア・ポリティクス、大学非常勤職員の雇い止め問題とクィア・ポリティクス、ピンクウォッシュの接続、ピンクウォッシングの展開

 

東京大学で起こった、非常勤職員の「雇い止め争議」その内幕 〔現代ビジネス〕2017.08.17

gendai.ismedia.jp

 

 さらに、「東大ルール」には「6か月のクーリング期間の適用」が記載されている。5年働いたパート教職員は、6か月の休業期間を経た後なら、再び上限5年で雇用することを可能、としている。

 

が、改正労働契約法では、一度6か月もの休業期間を経ると、「雇用継続の期待権」がリセットされてしまい、無期転換の機会を失ってしまうことが定められている。5年働いても、その後半年間の休みをとれば、勤務期間がまた「ゼロ」からとなり、いつまでも無期雇用には至らなくなってしまう。

文書では、これがさも合理的であるかのように記載されているが、無期転換(正規雇用化)を阻止するためにクーリングすることは違法、または脱法行為にあたるとさえいわれている。 

 

 

 

では、どういうことになるのか。律法は罪であろうか。決してそうではない。しかし、律法によらなければ、わたしは罪を知らなかったでしょう。たとえば、律法が「むさぼるな」と言わなかったら、わたしはむさぼりを知らなかったでしょう。ところが、罪は掟によって機会を得、あらゆる種類のむさぼりをわたしの内に起こしました。律法がなければ罪は死んでいるのです。わたしは、かつては律法とかかわりなく生きてきました。しかし、掟が登場したとき、罪が生き返って、わたしは死にました。そして、命をもたらすはずの掟が、死を導くものであることが分かりました。罪は掟によって機会を得、わたしを欺き、そして、掟によってわたしを殺してしまったのです。

 

 

ローマの信徒への手紙 7.7-11 新共同訳聖書

 

 

 

【関連】